【映画感想】宇宙は無限で広大で意味が解らないよ【インターステラー】

この後「あくまで常識の範囲だよ」と言われた!くやしい!

世の中には2タイプの人間がいます。
「宇宙・ブラックホール・ワームホール・タイムトラベル」などの単語を聞いて、ワクワクする人とワクワクしない人。そして私は後者です。

いつも映画を見る時、映画好きの冬ちゃんが見たいタイトルを見つけてくるか、もしくは直感で見たいものを選び私が提案した映画を見るかの二択なのですが、今回は珍しくなっちゃんが映画を指名してきました。



「インターステラー見よう。本編3時間あるけど」


なっちゃんからのリクエストは本当に稀なので二つ返事で了解してしまったのですが、後ろの「3時間」という言葉。侮っていました。。。

インターステラーのあらすじ

舞台は未来の地球。
異常気象が各地で起き、食糧難になった世界から始まります。

主人公のクーパーは元宇宙飛行士で、今は引退しトウモロコシ農園を家族で経営しています。息子と娘と父親とで砂嵐に畑も家も脅かされながら細々と生きていました。

そんな彼の娘のマーフがある日「部屋に幽霊が出る」とクーパーに言います。自分の部屋の本棚の裏から幽霊が本を落としてくるのだと。
幽霊なんて非科学的な物ありえないという主人公ですが、その本の落とし方に法則を見出し、二人で解読するとそれはあるメッセージになっていました。

そのメッセージが本当に合っているのか。
それを検証するために二人で車である場所に向かいます。

インターステラーの感想(若干ネタバレあり)

いやー。本当に長かった!!
最初に断っておきますが、決して悪い映画ではありませんでした。
むしろきっと名作だと思います。SF苦手な私でも本筋はとてもいい話だなと思いました。

しかし長い。果てしなく長い。
でもこの長さは苦痛に感じるというより、主人公の体感する時間旅行の体感に近いのかもしれない。

人類を、子供たちの未来を救うために、地球以外の人が住める星を探して旅をするクーパーですが、そのあまりの過酷な運命に見ていて気持ちが打ちのめされました。

映画を見ている私はクーパーと時間を共有しているのに、地球の子供たちはクーパーがコールドスリープから目覚めるとマーフ(出発前は10歳だった)は大人になっていたり、時間が速く進む星で大変な目にあった後、さらに時間が進んでいたり。
もうクーパーだけ時間がハチャメチャなのです。

見た目は老いないのに時間は過ぎていく。
宇宙船に届く地球からのメッセージは時間差があってこちらから送ることはできない。
もうめちゃ難しい。時間てなんだっけ?とゲシュタルト崩壊を起こしまくります。

そしてよく出てくるキーワード「光」
光がうんぬんかんぬん。科学者たちがよく宇宙船の中で距離?の話を話す時にでるのですが、私にとって光は目の前で輝くライト、LED、蛍光灯にあたり、なんで距離の話で光がでるの?というところがいちいち解らなく……。
あとで光の速さがあってねと冬先生なつ先生にご教授頂きました。ほんと難しい。

まぁとにかく科学用語満載。主人公のクーパーも科学者に負けず知識があり、10歳のマーフも日々科学を教わりながら育っているので大人顔負けの知識を持っています。
はい。つまりこの話に出てくる人はほぼ世界トップクラスの知識のある人たちばかりで、観客である私はその会話を聞いて理解し、見なければならないのです。
その人たちの会話。そして滅び行く地球をどう助けるか。その方法と問題点。そして一筋の未来とそれを可能にするための計算。法則を見つけトライ&エラーを続け、宇宙船の乗組員は、頭を使い考え話し合い、どう行動をするかを決定していきます。

それは資源も人も限られて、時間もない。失敗すれば地球にいる子供たちの未来は失われる。そんなミッションにクーパーは挑みます。

これがほぼ3時間。
やばいです。息もつけない。知識量もヤバい。
何言ってるの?なんて聞けないまま事件が起こり解決をし、そしてまた事件が起きます。

ほんともう逃げたくなるような事態でも宇宙船の中に逃げ場はなく、子供たちから数年の時間差で来るメッセージにも暗雲が立ち込め、クーパーの心も私の心もぼろぼろになっていきます。

それでも、動かなければ。考えなければいけない。立ち止まることはできない。
インターステラーはそんな映画でした。

もしゴリゴリのSF映画を見たいとき、もしくは世界を論理的に救う映画を見たい時にはとてもオススメです。3時間の宇宙旅行に耐えた先にきっと希望があります。

ちなみに。
この監督のクリストファー・ノーランさんのインセプションという映画はとてもとても面白いのでお勧めです!

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