【感想】グッド・オーメンズは最高にハッピーな海外ドラマでした!

グッドオーメンズは、Amazonプライムで公開されている海外ドラマです。
全6話で綺麗に終わるので、長く続くドラマが苦手な人もこれなら大丈夫だと思います。

結論から言うと、とても面白かったです!
設定、会話、ビジュアルどれも個性的でした。

イメージ的に、海外版の「聖☆おにいさん」に近いかな?
細かい設定は全然違いますが、要は天使も悪魔もとても人間臭いのに、どこか常識がずれているという感じです。
そこがまた抜群に面白いのです!

ざっくりとあらすじ

神様が地球を作ってから現代にいたるまでの間、人々の気が付かないところで天使と悪魔が敵対しながら存在している世界のお話です。

天使アジラフェルは素敵な食事と本をこよなく愛していて、悪魔クローリーもファッションを楽しみながら世界の終わりまでお気に入りの愛車を乗り回すことを楽しみにしていました。

しかし、この二人以外の天使と悪魔は、お互いの関係に決着をつける事を望んでいて、ハルマゲドンで世界が滅亡した後に天使と悪魔で大戦争になることを望んでいました。

そしてついに悪魔の手によって、「サタンの子供。反キリストの生まれ変わり」の赤ん坊を人間の子供とすり替えて育てさせようという作戦が動き出します。
その作戦は「子供が11歳になった時、その力で地球を滅ぼし、神の予言どうりハルマゲドンを起こす」という筋書きです。

しかし、地球の文化が大好きな二人にとってこれはとても迷惑な話でした。

こうして、6000年前からの腐れ縁である二人はこっそりと結託をして、地球を破壊する運命を持った「反キリストの生まれ変わり少年」を他の天使や悪魔たちより先に見つけて、どうにかハルマゲドンを未然に防ごうと奮闘するのでした。

コミカルで少しダークな設定が素敵!

紀元前からの歴史的な事柄を振り返っていくシーンで、アジラフェルとクローリーが、目の前で起きていく事柄に淡々とした反応をしているのが可笑しくて笑ってしまいました。

手に釘を打たれるキリストを見て痛そうな反応をしたり、ノアの箱舟を見ながらクローリーが「ここにいるみんな殺すのか?子供も?悪魔でもしないぞ!」と言ったのは最高でした。

特にクローリーがいいキャラをしていて、言葉もファッションも独特のポーズすべてがツボでした!
カッコいいちょい悪おやじが好きな人ならクローリーのために見ても損はないです!

見終わってから気がついたのですが、実は1話からナレーション的に聞こえてくる声が「神」の声だたらしく(最初に神自ら自己紹介してくれているのに完全に頭から抜けていました……)、それを踏まてみるとまた間違った気持ちで見れる気がしました。

どこを見ても美しい

このドラマは、服装、建物、人、どこを見てもとても綺麗でゴージャスでとにかくスゴイ!

OPもとても個性的で、メリーゴーランドのようなメルヘンな曲に合わせて描かれるイラストが、綺麗だけどどこか悪夢的で、それがすごくよかったです!
とても癖になるOPで見終わってからも何度も見返してしまいます。
これを書いている今もずーっとOPの曲を聴いています。おそらく当分この曲だけ聞いていることでしょう。。。

本編では、過去の時代それぞれに服装をちゃんと合わせていて、特にクローリーの服装はその時々のおしゃれな恰好なので見ているだけでうっとりします。

二人以外の服装も凝っていて、天使の人たちはいかにも高そうなスーツをびしっと着こなし、悪魔たちは革ジャンに黒い服でマトリックスに出てきそうな格好をしているのですが、頭にかぶり物をしている人が多いです。
そのせいで、怖いはずの悪魔が少し可愛い印象に。

全体に美術のクオリティが高く、少しいやらしい言い方をすると”とてもお金のかかっている”感じがしました!
でもそれは素晴らしいことです!内容はいいに越したことはないし、見た目もゴージャスであれば見ているだけでも幸せになれます!

濃いキャラクター達

天使も悪魔もとてもキャラが濃いです。
特に美形ばかりそろえているというわけではないのに、なんとも味わいある登場人物ばかり。

特に興奮したのがクトゥルフ神話に出てくるハスターやダゴンが悪魔側で登場した事です!
ドラマでクトゥルフ神話のキャラを見たのは初めてだったので、テンションが上がりました!

他にも黙示録の四騎士もカッコいいし、魔女狩り軍のシャドウェル軍曹とお隣に住んでいるとんでもないおばあちゃんのマダム・トレーシー。
あと、物語のキーとなる「やたらと当たる予言の書」を書き残した魔女の子孫であるアナセマと、人生が上手くいかないからなんとなく魔女狩り軍に入っちゃったパルシファー青年。

こんな濃いキャラ達が、毎話どんちゃん騒ぎなんだからつまらないわけがないのです。

あと、本編とは関係ないのですが、悪魔軍の指導者ベルゼブブがイッテQで有名な芸人のイモトアヤコさんにすごく似ていると思うのですが……そう感じるのは私だけでしょうか?

宗教コメディ的なノリ

ホラー映画などでもよくあるキリスト教の宗教観をベースに、少しやりすぎな演出で見せてくれるのがとても面白いです。

聖水を持ち歩くのにとても危険だからと水筒に入れていたり、悪魔が教会に入ると浜辺を歩くぐらい熱いと足をバタつかせていたり。
大天使も人類の気持ちは根本的にわからないので、本屋で他の人間たちに天使と怪しまれないようにと「ポルノをくれ!」と大きな声で叫んだりしています。

根本的に天使も悪魔も、人類やその文化にあまり興味がなく、大戦争を起こして相手を一掃する事しか考えていません。
アジラフェルとクローリーだけがそれを望まない異端者という所が、このドラマの重要な肝となっています。

アジラフェルとクローリーの友情

何よりの見どころはこの二人の6000年越しの友情でしょう!!

つかず離れず、時に片方に危機が迫ると助けに行き、その後は一緒にランチを食べる。
私の奥の腐った心がキュンキュンとうずきます!

ハルマゲドンを回避できないかもしれないと思ったクローリーがアジラフェルに言うセリフは本当に必見です!!
最高なのです!Blu-ray購入を真剣に考えています!

彼らは人じゃないから、人間たちのようなつまらないプライドや欲求なんてものよりはるか先にある、どこまでも純粋な混ざりけのない「友情」がきっとそこにはあるのです。
邪な気持ちなど微塵もないのです。なので、邪な気持ちで見てもいけないのです。

日本語吹き替えもとてもおすすめ!

少し前は海外のドラマや映画を日本語で見るなんて!ととがった考えを持っていましたが、怖いシーンになると目を閉じてしまうので字幕が読めなかったり、ながら見ができなかったりで、最近は日本語吹き替えでドラマを楽しむことが増えてきました。

実際吹替でも声優さんを採用してくれていればまったく違和感なく、気楽に楽しめます。
……俳優さんを起用している時はちょっとつらい時もあるので、そんな時は字幕にして元の音声で見る事もあります。

グッドオーメンズは声優さんの演技でとても良い感じになっているので安心してください!
むしろ日本語版おすすめです!

クローリーの声を関俊彦さんという声優さんが演じているのですが、もうぴったりです!最高にかっこいいです!
アジラフェルの控え目な感じもガブリエルの豪胆さも声から感じられるのもとてもよかった。

しかし、日本語がここまでいいと英語版も聞きたくなるもので、2週目は英語版で見てみようと思っています。

そんな魅力いっぱいのGood Omens。
Amazonプライムでのみ見れるので、Amazonプライム入ってる人は見て損はないと思います!
とてもおすすめです!

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